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ネットまもりノート

詐欺と偽の警告

家族で決めるフィッシング対策のルール:警察庁・IPA・国民生活センターの案内から家の決まりを5つに

更新
古い木の机に開いて置いた白いノートとペン

先に結論

  • メールや SMS のリンクからはログインしない。銀行・カード・通販は、ブックマークか公式アプリから開く
  • 「止まる」「確認が必要」と急がせる連絡は、まずフィッシングを疑う。迷ったら家族に見せる
  • パスワード、認証のコード、カードの番号は、メールや SMS から開いたページには入れない。入れてしまったら、すぐに変える・カード会社などに連絡する

「お支払いの方法に確認が必要です」「アカウントが止められます」。ふだん使っている会社の名前で、こんなメールや SMS が届くことがあります。本文のリンクから偽のサイトに誘い、ID やパスワード、カードの番号を入力させる手口が フィッシング です。IPA(情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威 2026」でも、個人の脅威の1つに「フィッシングによる個人情報等の詐取」が挙がっています。

国民生活センターの「見守り新鮮情報」第550号(2026年9月3日)には、80歳代の人が、ふだん使っているアプリの名前で届いたメールからカードの番号を入力し、約20万円のネットの買い物に使われた例が載っています。

家族のだれかひとりが気をつけていても、ほかの家族に同じメールが届けば同じことが起こり得ます。この記事では、警察庁・IPA・国民生活センターの案内から、家族で決めておくルールを5つにまとめました。

最終確認:2026年10月29日(公的な資料と突き合わせた日)。手口は日々変わります。新しい手口は、警察庁のページが案内しているフィッシング対策協議会のニュースなどで確かめてください。

1. フィッシングはどう届くか

警察庁の「フィッシング対策」のページと、IPA の「情報セキュリティ10大脅威 2026 個人編」のハンドブックが挙げている手口を、届き方ごとにまとめました。

届き方例出どころ
銀行をかたるメール「重要なお知らせ」の件名で、口座の番号や暗証番号を入力させる警察庁
カード会社をかたる SMSカードの情報を入力させ、あとで覚えのない支払いが出る警察庁
通販の会社をかたる SMS「不正なログイン」を理由に、ロックを外すとして ID とパスワードを入力させる警察庁
宅配の会社をかたる SMS不在の知らせを装い、荷物を追うアプリと称する不正なアプリを入れさせる警察庁
その時期の出来事に合わせたメール確定申告などの時期に合わせて送られるIPA
QR コード看板・チラシ・郵便物の QR コードから偽のサイトに誘う(クイッシング)IPA

警察庁のページは、「個人情報の漏えい」「不正アクセス検知」「取引の停止」など、不安や急ぎの気持ちをあおる文面が多いとしています。また、メールの送り主の名前やアドレスは簡単に偽れるので、それだけで本物かどうかを決めるのはむずかしい、としています。

総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」も、相手が知っている人や取引先だと思うと気がゆるみ、リンクを押してしまうことにつながる、と注意しています。

見分け方をがんばるより、リンクを使わない決まりにしてしまうほうが、家族みんなで続けやすくなります(当サイトの整理)。

2. 家族で決める5つのルール

公的な案内に書かれていることを、家族で話し合うときの形に並べ直しました(ルールの形にまとめたのは当サイトの整理。中身はそれぞれの出どころの案内です)。

ルール中身出どころ
① リンクからログインしないメールや SMS のリンクは開かない。ふだん使うサイトはブックマークに入れ、ブックマークか公式アプリから開く警察庁・IPA・国民生活センター
② 急がせる連絡は、まず疑うふだん使っている会社からの連絡でも、まずフィッシングを疑う。迷ったら、その会社の公式のサイトで同じ注意が出ていないかを見る国民生活センター
③ 大事な番号は入れないふだん人に教えない情報(パスワード・認証のコード・カードの番号)を求められたら注意する。金融機関がメールや SMS で ID やパスワードを聞くことはないIPA・警察庁
④ パスワードは使い回さない1つ漏れると、銀行・SNS・通販などがまとめて乗っ取られるおそれがある。サービスごとに別のものにする警察庁
⑤ 届きにくくする設定と、明細を見る習慣携帯電話の会社の迷惑メッセージを止める機能や迷惑メールのフィルターを使う。カードの明細や銀行の使った記録をこまめに見る警察庁・IPA・国民生活センター

① リンクからログインしない

国民生活センターは、メールや SMS に書かれた URL は開かず、前もってブックマークした正しいサイトや正しいアプリから使うよう呼びかけています。警察庁のページも、メールや SMS のリンクは偽ることができ、よく似た名前のアドレスも多いので、見た目では見分けにくい、としています。

家族でするのは、次の2つです(当サイトの整理)。

  1. 家族それぞれのスマートフォンで、よく使う銀行・カード・通販・携帯電話の会社を、ブックマークか公式アプリに入れておく
  2. 「メールで知らせが来たら、そのメールは閉じて、ブックマークから開いて確かめる」と決めておく

② 急がせる連絡はまず疑う

国民生活センターは、ふだん使っている会社からの連絡でも、まずはフィッシングを疑うよう勧めています。ブックマークがないときや不安なときは、その会社の正しいサイトでフィッシングの注意が出ていないかを確かめる方法も案内しています。

家族の中で「おかしいと思ったら、開く前にだれかに見せる」と決めておくと、ひとりで急いで入力することを減らせます(当サイトの整理)。

③ 大事な番号は入れない

IPA のハンドブックは、ふだん人に教えることのない情報の入力を求められたら注意するよう呼びかけています。警察庁のページによると、偽のサイトで入力を求められるのは、口座の番号・カードの番号・暗証番号(ワンタイムパスワードや乱数表の番号も)、住所や生年月日、メールや SNS の ID とパスワード、運転免許証やマイナンバーカードの画像などです。

SMS に届く認証のコードは、家族を名乗る相手にも教えないことも、家族のルールに入れておきます。知り合いになりすまして SMS の認証コードを聞き出す手口は、不正ログインを防ぐパスワードと多要素認証の記事にまとめています。

④ パスワードは使い回さない

警察庁のページは、ID とパスワードを使い回すと、1つ漏れただけで銀行・SNS・通販などが乗っ取られるおそれがあるとして、サイトごとに別のものにし、必要ならパスワード管理のアプリを使うよう勧めています。また、パスワードに加えて SMS などで届くコードを入れる方式(ワンタイムパスワード)を使うことも勧めています。

IPA のハンドブックは、パスキーが使えるときはできるだけ使うことも勧めています。パスワードを入力しないしくみなので、偽のサイトにパスワードを入れてしまうことを減らせます(当サイトの整理)。

⑤ 届きにくくする設定と明細を見る習慣

  • 警察庁のページは、携帯電話の会社の迷惑メッセージを止める機能などを使い、フィッシングのメールや怪しい SMS が届きにくい設定にするよう勧めています。IPA のハンドブックも、迷惑メールのフィルターを使うよう勧めています。
  • IPA のハンドブックは、セキュリティソフトの「アクセスブロック」(危ないサイトを開く前に止める機能)を使うことも挙げています。国民生活センターも、セキュリティソフトや携帯電話の会社の対策のサービスを使うよう勧めています。
  • 国民生活センターは、明細をこまめに見ることと、カードの使える上限の額を必要な分までにしておくことを勧めています。

セキュリティソフトの料金や台数、危ないサイトを止める機能の有無は、選ぶ前に各社の公式のページで確かめてください。迷惑メッセージを止める機能があるか、その名前と設定のしかたは、契約している携帯電話の会社の公式のページで確かめてください。

3. 家族で話すときの進め方(当サイトの整理)

ルールは、紙に書いて冷蔵庫や電話のそばに貼るなど、目に入る所に置いておくと続けやすくなります。話し合うときは、次の順番が進めやすいです。

  1. 家族それぞれのスマートフォンに届いている、怪しいメールや SMS を見せ合う(リンクは開かない)
  2. 上の5つのルールを読み、家の決まりとして書き出す
  3. よく使うサイトを、ブックマークか公式アプリに入れる
  4. 「入力してしまったら、だれに・どこに連絡するか」を書いておく(次の章)

家の Wi-Fi やアカウントもまとめて確かめたいときは、わが家のネットの守り 点検表で「はい・いいえ」を選ぶと、まだの所が一覧になります(答えはどこにも送りません)。

4. 入力してしまったとき

警察庁と国民生活センターの案内をもとに、入力したものごとにすることを並べました。

入力したものすること出どころ
ID とパスワード同じ ID とパスワードを使っているほかのサービスも含めて、すぐに変える警察庁・国民生活センター
カードの番号カード会社に連絡する警察庁・国民生活センター
口座の番号・暗証番号など金融機関に連絡する。補償の制度や相談の窓口を設けている場合がある警察庁
偽のサイトからアプリを入れた入れたアプリへの対処は、不正なアプリを入れないための確かめ方の記事を見る国民生活センター(偽のサイトにあるアプリはダウンロードしないよう呼びかけています)

あわせて、警察庁のページは次の相談先・通報先を案内しています。

  • フィッシングのサイトを見つけたら:フィッシング110番(インターネット・ホットラインセンター)に URL を知らせる
  • 被害にあったら:近くの警察署や、サイバー事案の通報などのオンラインの受付窓口に相談する

消費生活のトラブルとして相談したいときは、消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの消費生活センターなどを案内してもらえます(国民生活センター)。

画面に「ウイルスに感染しました」と出て電話をかけさせる手口は、フィッシングとは別の「サポート詐欺」です。こちらは偽の警告画面(サポート詐欺)の記事と、偽の警告が出たときの動き方にまとめています。

出典(確かめた日:2026-10-29)

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困ったときの相談先

  • 情報セキュリティ安心相談窓口(IPA)ウイルスや不正アクセスなど、技術の相談
  • 消費者ホットライン 188詐欺のメールや SMS などの消費生活のトラブル
  • 警察相談専用電話 #9110急ぎの事件・事故ではない警察への相談

2026年10月29日に公式のページで確認

書いた人

合同会社HSコンサルティング

家と外のネットの守り方を、国や公的機関の手引きと各社の公式のページで確かめてまとめています

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この記事の下書きと事実の確かめに AI を使い、出典の公式ページと突き合わせています。公開するかどうかは当社が判断しています。