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ネットまもりノート

詐欺と偽の警告

偽の警告画面(サポート詐欺)が出たときの対処:IPA と国民生活センターの案内で落ち着いて閉じる

更新
ノートパソコンの横で手帳に書きとめる手もと

この記事で分かること

ネットを見ているときに、大きな音と「ウイルスに感染しました」という画面が出たら。IPA と国民生活センターの案内をもとに、電話をかけない・画面を閉じる・遠隔操作をさせてしまったとき・お金を払ってしまったときの動き方を順に説明します。

パソコンでネットを見ていると、急に警告の音が鳴り、「ウイルスに感染しました」「サポートに電話してください」といった画面が出ることがあります。これは 偽のセキュリティ警告 で、表示された番号に電話をかけさせ、お金を払わせようとする手口は「サポート詐欺」と呼ばれています。

IPA(情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威 2026」でも、個人の脅威の1つに「サポート詐欺(偽警告)による金銭被害」が挙がっています。

この記事では、IPA と国民生活センターの案内をもとに、画面が出たときにすることを、場面ごとに順に並べました。

最終確認:2026年10月29日(公的な資料と突き合わせた日)。画面の閉じ方は、パソコンの種類やブラウザによって違うことがあります。

1. まず:表示された番号に電話をかけない

IPA も国民生活センターも、いちばん先に挙げているのは 画面に出た電話番号に電話をかけない ことです。

  • IPA の特集ページは、表示されたサポートの電話番号に電話をしてしまうと、思わぬ被害にあう、としています。
  • 国民生活センターは、まず「警告画面や警告音は偽物ではないか」と疑い、画面に載っている連絡先には電話しないよう呼びかけています。
  • IPA の別のページは、マイクロソフトが警告のメッセージに電話番号を書くことはないと説明していることを紹介しています。また、ふだん使っているセキュリティソフトによるものではない警告、とくにネットを見ているときにブラウザの上に出る警告は、偽物の可能性が高い、としています。

音が大きくて驚きますが、画面が出ただけなら、あわてなくて大丈夫です。次の章で閉じ方を見ていきます。

2. 画面が出ただけのとき:画面を閉じる

IPA の「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」は、警告の画面が出ただけなら、パソコンはウイルスに感染していないので、画面を閉じればよいとしています。IPA の注意喚起「パソコンに偽のウイルス感染警告を表示させるサポート詐欺に注意」(2024年11月19日)も、対処は偽の警告画面を閉じるだけで、閉じ方は2つある、と案内しています。

閉じ方として IPA が案内しているのは、次の方法です(Windows のパソコンの例)。

方法1:ESC キーで閉じる

  1. キーボードの ESC キーを3秒ほど長押しして、画面いっぱいの表示を外す(IPA の注意喚起・手順書)
  2. 画面の右上に出る ×(閉じる)ボタン を押す(同上)
  3. 「ページを移動しますか」と出たら、「移動」を選ぶ(IPA の手順書)
  4. 閉じるボタンが出ないときは、警告の画面の中を一度押してから、もう一度 ESC キーを長押しする(IPA の特集ページ)

方法2:再起動する(方法1で閉じるボタンが出ないとき)

  1. 【Ctrl】【Alt】【Delete】のキーを同時に押す(IPA の注意喚起・手順書)
  2. 出てきた画面の右下の 電源ボタンの印 を押し、「再起動」を選ぶ(IPA の手順書)。再起動すると、保存していないデータは失われることがある(同上)
  3. 再起動のあとにブラウザを開いて、ページの「復元」をすすめる表示が出たら、「復元」は押さずに右上の × を押す。「復元」を押すと、同じ警告の画面がまた出ることがある(同上)

タブレットでは、画面いっぱいの表示のどこかを長押しすると出る × の印を押すと、ESC キーの長押しと同じ状態になる、と案内されています(IPA の特集ページ)。

再起動しても消えないとき

IPA の注意喚起(2024年11月19日)は、画面全体に警告が出て操作を受けつけず、再起動しても消えない場合は、これまでの案内の対処が通用しない別の手口だとして、安心相談窓口だより「パソコンの画面全体に偽のメッセージが表示され操作不能になる手口が増加中」(2024年9月17日)を見るよう案内しています。そのページが案内している順番は次のとおりです。

  1. すぐにネットから切り離す(LAN のケーブルを抜く、Wi-Fi ルーターの電源を切る)
  2. 2〜3分ようすを見る
  3. 【Ctrl】【Alt】【Delete】のキーで画面が切り替われば、右下の電源の印から「シャットダウン」を選ぶ
  4. 反応がなければ、電源ボタンを長押しして電源を切る
  5. そのあと、パソコンの初期化をする(初期化するとデータは消える。やり方は説明書やメーカーのサイト、サポートの窓口で確かめる)

この手口では、再起動しても表示が消えず、初期化で解消すると説明されています。判断がつかない場合は、IPA の 情報セキュリティ安心相談窓口 に相談してください。

練習できる体験サイト

IPA は「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)画面の閉じ方体験サイト」を公開しています。本物に似せた画面で、閉じる操作を練習できます。パソコンだけで使え、音が出るので、先に音量を確かめるよう案内されています。家族といっしょに一度練習しておくと、いざというときにあわてにくくなります(当サイトの整理)。

3. 電話をかけて遠隔操作をさせてしまったとき

電話をかけると、相手から「遠隔操作のソフト」(離れた所からパソコンを動かせるソフト)を入れるよう言われることがあります。IPA の「遠隔操作を他人に安易に許可しないで」は、次のように案内しています。

  • おかしな操作が見られたら、Wi-Fi を切る・LAN のケーブルを抜く・ルーターの電源を切るなどして、パソコンをネットから切り離し、遠隔操作を止める
  • 作業が終わったら、遠隔操作のソフトを確実にアンインストール(削除)する
  • 偽の警告かどうか判断できないときは、画面をそのままにして、IPA の 情報セキュリティ安心相談窓口 に相談する

IPA の「パソコンに偽のウイルス感染警告を表示させるサポート詐欺に注意」は、遠隔操作をされたあとのことを次のように案内しています。

  • パスワードやクレジットカードの番号など、大切な情報を見られやすい場所に保存していたときは、念のためパスワードを変えるなどの対策をとる
  • ネットバンキングで送金していないときは、パスワードを変え、覚えのない取引がないかを確かめて、銀行に相談する
  • 送金させられたときは、すぐに振込先の銀行に連絡し、自分の口座がある銀行と警察にも連絡する

クレジットカードで払ってしまったときのことは、次の章にまとめています。

4. お金を払ってしまったとき

国民生活センターの案内(2022年2月24日公表)は、支払いの方法ごとに次のように呼びかけています。

払い方すること
プリペイド型の電子マネー発行している会社に連絡する
クレジットカードカード会社に相談する

あわせて、不安なときやトラブルになったときは、近くの消費生活センターなどに早めに相談するよう案内しています。消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの消費生活センターなどを案内してもらえます(国民生活センター)。

5. 場面ごとの動き方(当サイトの整理)

いまの場面を選んで、することと相談先だけを見たいときは、偽の警告が出たときの動き方を使えます。

場面すること相談先
警告の画面が出た電話をかけない。ESC キーの長押しなどで閉じる―
閉じられない再起動する。判断がつかなければ相談するIPA 情報セキュリティ安心相談窓口
遠隔操作をさせたネットから切り離す。ソフトを削除する。相談するIPA 情報セキュリティ安心相談窓口
お金を払った電子マネーは発行の会社、カードはカード会社へ消費者ホットライン 188

勤め先から借りているパソコンで警告が出たときは、自分で操作する前に、勤め先の決まりに従って管理する人に連絡してください。

6. 家族に伝えておくこと(当サイトの整理)

高齢の親など、ひとりでパソコンを使う家族がいるときは、次の3つを紙に書いて、パソコンのそばに置いておくと役に立ちます。

  1. 画面に出た番号には電話しない
  2. ESC キーを長く押す。だめなら再起動
  3. 迷ったら、電話をかける前に家族か公的な窓口に相談する

親がスマートフォンで支払いやネットバンキングを使っているときは、高齢の親のスマホ決済・ネットバンキングを見守る記事で、いっしょに設定しておくことも見てください。メールや SMS で偽のサイトに誘う手口(フィッシング)への備えは、家族で決めるフィッシング対策のルールの記事にまとめています。

出典(確かめた日:2026-10-29)

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困ったときの相談先

  • 情報セキュリティ安心相談窓口(IPA)ウイルスや不正アクセスなど、技術の相談
  • 消費者ホットライン 188詐欺のメールや SMS などの消費生活のトラブル
  • 警察相談専用電話 #9110急ぎの事件・事故ではない警察への相談

2026年10月29日に公式のページで確認

書いた人

合同会社HSコンサルティング

家と外のネットの守り方を、国や公的機関の手引きと各社の公式のページで確かめてまとめています

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