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ネットまもりノート

家族のスマホとパソコン

高齢の親のスマホ決済・ネットバンキングを見守る:IPA・警察庁・国民生活センターの案内でいっしょに設定すること

更新
白いカップを持つ年配の人の手もと

先に結論

  • 銀行・決済は、公式アプリかブックマークから開く。メールや SMS のリンクからは開かない
  • 多要素認証(パスキーが使えればパスキー)と、使ったときの通知を設定する。カードは使える上限の額を、必要な分までにしておく
  • 「スマホ決済(『○○ペイ』のような名前のサービス)で返金します」と言われたら、まず詐欺を疑う。覚えのない支払いは、金融機関・カード会社・決済のサービスの公式の窓口に連絡する

親がスマートフォンで買い物の支払いをしたり、ネットバンキングで振り込んだりするようになると、便利になる一方で、家族として気になることも出てきます。

IPA(情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、個人の脅威に「インターネットバンキングの不正利用」と「スマホ決済の不正利用」がどちらも入っています。警察庁のまとめでは、2025年上半期のネットバンキングの不正送金は2,593件・被害の合計は約42億2,400万円で、手口の約9割がフィッシングだったとされています。

この記事では、IPA・警察庁・国民生活センターの案内をもとに、親といっしょに設定しておくことと、困ったときの連絡先を順に並べました。お金の使い方そのものは親が決めることです。家族は、親が自分で気づける・止まれるしくみを整える役、と考えると進めやすくなります(当サイトの考え方)。

最終確認:2026年10月29日(公的な資料と突き合わせた日)。設定の名前や場所は、銀行・決済のサービス・機種によって違います。各社の公式のヘルプで確かめてください。

1. どんな手口があるか

IPA の「情報セキュリティ10大脅威 2026 個人編」のハンドブックと、国民生活センターの案内が挙げている手口です。

手口どんなものか出どころ
金融機関をかたるメールなど偽のサイトに誘い、ログインの情報を入力させる。ウイルスなどでログインの情報を盗まれることもあるIPA
実在の会社をかたるメールから送金させるなりすましのメールから、決済のアプリで送金するよう誘うIPA
「返金します」と言って送金させるネットの買い物のあとに「品切れなので返金する」と連絡し、決済のアプリを操作させて、返金ではなく送金させるIPA・国民生活センター
悪い QR コード読み取ると、思っていない相手に送金させられる(クイッシング)IPA
支払い用の QR コードを盗む自分の支払い用の QR コードを盗まれ、知らないうちに支払われるIPA

国民生活センターの「見守り新鮮情報」第494号(2024年10月17日)には、60歳代の人がネットの買い物で品切れの連絡を受け、無料通話のアプリで、スマホ決済のサービス(「○○ペイ」のような名前のもの)を使って返金すると言われ、指示どおりに数字を入れるうちに約10万円を送金させられた例が載っています。

警察庁と金融庁の注意喚起(2023年12月25日)は、金融機関が SMS などで ID やパスワードを問い合わせることはないと呼びかけています。

2. 親といっしょに設定すること

IPA のハンドブックと国民生活センターが勧めていることを、親といっしょに設定する順に並べました(並べ方は当サイトの整理)。

順番設定すること出どころ
1よく使う銀行・カード・決済のサービスを、公式アプリかブックマークから開けるようにするIPA・警察庁・国民生活センター
2多要素認証を有効にする。パスキーが使えるなら、できるだけ使うIPA
3カードは、本人確認の「3D セキュア」を使っているものを、できるだけ使うIPA
4使ったときの通知(利用通知・ログインの通知)を有効にするIPA
5カードの使える上限の額を、必要な分までにしておく国民生活センター
6スマートフォンをなくしたときに備え、「iPhone を探す」(iPhone)や「デバイスを探す」(Android)を設定するIPA
7スマートフォンの OS とアプリを最新にするIPA

IPA のハンドブックは、多要素認証や 3D セキュアなどを用意している銀行を選び、その設定を有効にするよう勧めています。どの認証の方法が選べるかは銀行ごとに違うので、親が使っている銀行の公式のページで確かめてください。

パスワードの作り方と多要素認証・パスキーのくわしいことは、不正ログインを防ぐパスワードと多要素認証の記事にまとめています。

設定するときに気をつけること(当サイトの考え方)

  • 操作は、親の同意を得て、親自身の手でしてもらう。家族が代わりに入力すると、親が次に自分でできなくなりやすい
  • ネットバンキングのパスワードや暗証番号、届いた認証のコードは、家族の間でも教え合わない形にしておく。「家族を名乗る相手に聞かれても教えない」と決めやすくなる
  • 決まったことは紙に書いて、スマートフォンのそばに置いておく

3. 親と決めておく合図(当サイトの整理)

公的な案内に書かれている注意を、親と前もって決めておく合図の形にしました。

こんなときはすることもとになる案内
メールや SMS で「確認が必要」「取引を止める」と言われたリンクは開かず、公式アプリかブックマークから開いて確かめる警察庁・国民生活センター
ID・パスワード・ワンタイムパスワードを聞かれた入力しない。金融機関は SMS などで聞かない警察庁・金融庁
「スマホ決済(『○○ペイ』のような名前のサービス)で返金します」と言われた詐欺を疑い、相手の指示に従わない国民生活センター・IPA
画面に「ウイルスに感染しました」と出て電話番号が書いてある電話をかけない。画面を閉じるIPA・国民生活センター
少しでも迷った操作の前に、家族か公的な相談先に聞く国民生活センター(まずは家族や消費生活センターに相談)

画面に警告が出たときの閉じ方は、偽の警告画面(サポート詐欺)の記事と、場面を選んで動き方を見る偽の警告が出たときの動き方にまとめています。メールや SMS について家族で決めておくことは、家族で決めるフィッシング対策のルールの記事に書きました。

4. 見守りの習慣

IPA のハンドブックは、被害に早く気づくために、使った記録(決済の履歴・銀行の口座・カードの明細)を定期的に見るよう勧めています。国民生活センターも、カードなどの明細をこまめに見るよう呼びかけています。

家族でできることとして、次のような形が考えられます(当サイトの整理)。

  • 月に1回など日を決めて、親が自分で明細を見る日にする。家族は電話などで「見た?」と声をかける
  • 利用通知が届いたら、覚えのないものがないかを親が見る。覚えのないものがあれば、家族に知らせてもらう

家族のスマートフォンとパソコンをまとめて確かめたいときは、わが家のネットの守り 点検表で「はい・いいえ」を選ぶと、まだの所が一覧になります(答えはどこにも送りません)。

5. 覚えのない支払い・送金があったとき

警察庁の「フィッシング対策」のページと国民生活センターの案内をもとに、することを並べました。

すること中身出どころ
サービスの会社に相談する不正な送金は金融機関、カードの不正な利用はカード会社に相談する。補償の制度や相談の窓口を設けている場合がある警察庁
パスワードを変える偽のサイトに入力してしまった ID とパスワードを使っている、すべてのサービスで変える警察庁
警察に相談する近くの警察署や、サイバー事案の通報などのオンラインの受付窓口に相談する。急ぎの事件ではない相談は警察相談専用電話「#9110」警察庁・国民生活センター
消費生活センターに相談する消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの消費生活センターなどを案内してもらえる国民生活センター

補償が受けられるかどうかや、その条件は、使っている金融機関・カード会社・決済のサービスの規約で確かめ、それぞれの公式の窓口に相談してください。連絡するときは、いつ・何の通知が来て・何を入力したかを書き出しておくと、話が進めやすくなります(当サイトの整理)。

出典(確かめた日:2026-10-29)

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無料で登録もいりません。答えはどこにも送りません

困ったときの相談先

  • 情報セキュリティ安心相談窓口(IPA)ウイルスや不正アクセスなど、技術の相談
  • 消費者ホットライン 188詐欺のメールや SMS などの消費生活のトラブル
  • 警察相談専用電話 #9110急ぎの事件・事故ではない警察への相談

2026年10月29日に公式のページで確認

書いた人

合同会社HSコンサルティング

家と外のネットの守り方を、国や公的機関の手引きと各社の公式のページで確かめてまとめています

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この記事の下書きと事実の確かめに AI を使い、出典の公式ページと突き合わせています。公開するかどうかは当社が判断しています。